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土砂災害警戒区域とは?イエロー・レッドゾーンの違いを理解しよう

イエロー・レッドの違いだけでなく、擁壁倒壊・盛土崩落など宅地特有のリスクと確認方法まで解説します。

土砂災害警戒区域とは?イエロー・レッドゾーンの違いを理解しよう

📌 この記事の結論

仙台市西部の丘陵・山間地エリアでは、土砂災害のリスクに加えて、宅地の造成に伴う擁壁の倒壊や盛土の崩落といった宅地特有のリスクも存在します。東日本大震災では、仙台市の丘陵地住宅団地において盛土の滑動崩落による被害が実際に発生しました。

山沿い・丘陵地・傾斜地の物件を検討する際は、ハザードマップ確認と合わせて、宅地の造成履歴や擁壁の状態についても確認しておくことが大切です。

⚠️ 仙台市で特に注意が必要なエリア

青葉区西部(国見・芋沢・大倉・熊ヶ根)、太白区山間部(秋保・川崎・茂庭台)、宮城野区・泉区の丘陵地など。仙台市西部の丘陵・山地エリアで物件を検討する場合は、土砂災害ハザードマップを必ず確認してください。

土砂災害の3つの種類と前兆現象

土砂災害には3つの種類があり、それぞれ起こりやすい地形・前兆現象が異なります。

① 土石流

急傾斜の谷・渓流沿いで、大雨の際に土砂や岩石が一気に流れ下る現象。流速が速く建物が一瞬で流されるため、最も被害が大きくなりやすい種類です。谷の出口付近・扇状地に位置する物件は特に注意が必要です。

🔍 主な前兆現象

  • ・川の水が急に濁る、流木が流れてくる
  • ・山鳴り(ゴーという音)が聞こえる
  • ・雨が降り続いているのに川の水位が急に下がる

② 地すべり

地下水の影響などで地盤がゆっくりと動く現象。急激な崩落ではないため気づきにくいですが、建物の傾き・亀裂・地面のひずみの原因になります。広い範囲がゆっくり動くため、影響範囲が大きくなるケースがあります。

🔍 主な前兆現象

  • ・地面や道路にひび割れ・段差ができる
  • ・擁壁・塀が傾いたり亀裂が入る
  • ・湧水が増える、井戸水が濁る

③ 急傾斜地崩壊(がけ崩れ)

傾斜度30度以上・高さ5m以上の急傾斜地で崩落が起こる現象。崖の上・崖の下どちらの物件も危険です。仙台市内では段丘地形の崖沿いに多く見られます。雨だけでなく地震でも発生します。

🔍 主な前兆現象

  • ・崖や斜面から水が染み出す、湧き出す
  • ・小石がパラパラと落ちてくる
  • ・地鳴りがする、崖がひび割れる

イエローゾーンとレッドゾーンの違い

土砂災害警戒区域(イエローゾーン)

土砂災害が発生した場合に、住民の生命・身体に危害が生じるおそれのある区域。

主な規制・制限:

  • ・開発行為の制限あり
  • ・社会福祉施設・学校・病院などの新築に許可が必要
  • 一般住宅の建築は原則として可能
  • ・不動産取引時の重要事項説明に記載義務あり

土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)

土砂災害が発生した場合に、建築物に著しい損壊が生じるおそれのある区域。より危険度が高い。

主な規制・制限:

  • 住宅の建築に許可が必要
  • ・建物の構造に耐力壁など強化が必要
  • ・既存建物の売買でも重要事項説明が必要
  • ・住宅ローンの審査に影響する場合がある
  • ・火災保険の水災補償が通らないケースもある

まとめると:イエローは「避難情報が出るエリア」、レッドは「建築規制があるエリア」です。レッドゾーン内の物件は価格が安くても、住宅ローン・保険・将来の売却に影響が出る可能性があります。購入前に十分な確認が必要です。

宅地特有のリスク:擁壁倒壊と盛土崩落

土砂災害警戒区域の指定がなくても、造成宅地特有のリスクが存在します。仙台市では東日本大震災の経験から、以下の2点について特に注意を呼びかけています。

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① 宅地擁壁の倒壊

傾斜地を造成した住宅地では、土地の高低差を保持するための「擁壁(ようへき)」が設けられています。古い擁壁や老朽化した擁壁は、大きな地震や長雨で倒壊するリスクがあります。特に昭和の造成宅地に多い「空積みブロック擁壁」は現在の基準を満たしていない場合があります。

📌 内見時に確認したいポイント

  • ・擁壁にひび割れ・膨らみ・傾きがないか
  • ・擁壁の素材(コンクリート・石積み・ブロックの種類)
  • ・擁壁の所有者・管理責任はどちら側か(隣地との確認)
  • ・水抜き穴から正常に排水されているか
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② 盛土の滑動崩落

丘陵地を切り盛りして造成した住宅団地では、地震の際に盛土部分が旧地形に沿って流動・崩落する「滑動崩落」が起こることがあります。東日本大震災では仙台市の丘陵地住宅団地でこの被害が実際に発生し、多くの住宅が被害を受けました。

📌 確認方法

  • 仙台市 宅地造成履歴等情報マップで切土・盛土の状況を確認
  • ・盛土部分か切土部分かで地盤の強さが異なる(切土の方が安定)
  • ・造成開始年代が古いほど旧基準での施工の可能性がある

土砂・宅地リスクの調べ方

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① 重ねるハザードマップ(国土交通省)

住所を入力するだけでイエロー・レッドゾーンを地図上で確認できます。洪水・津波・地震リスクも同時に確認できて便利です。

重ねるハザードマップを開く →
🏙️

② 仙台防災ハザードマップ(仙台市公式)

土砂災害警戒区域・洪水浸水想定区域などを仙台市独自のマップで確認できます。紙の冊子版も区役所で配布しています。

仙台防災ハザードマップを確認する →
🖥️

③ せんだいくらしのマップ(GIS)

洪水・土砂・津波・地震・宅地造成履歴など複数の情報を重ねて確認できる仙台市の地図情報システムです。

せんだいくらしのマップを開く →
🗾

④ 宅地造成履歴等情報マップ(仙台市公式)

切土・盛土の状況や造成開始年代を確認できます。盛土エリアは地震時のリスクが高い傾向があるため、丘陵地の物件では特に確認を推奨します。

宅地造成履歴等情報マップを確認する →

物件検討時のチェックポイント

物件・土地がイエローまたはレッドゾーンに含まれていないか地図で確認する

物件の周辺(崖・急斜面・渓流・擁壁)の状況を現地で目視確認する

宅地造成履歴マップで切土・盛土の別を確認する(特に丘陵地の物件)

擁壁の状態・所有者・建設年を不動産会社や売主に確認する

不動産会社から重要事項説明でハザード情報の説明を受け、内容を確認する

「安いから」という理由だけでレッドゾーン内の物件を購入しない。住宅ローン・保険・売却の際に不利になる可能性がある

仙台市の宅地防災支援制度

すでに住んでいる方・購入後に不安が出た方向けに、仙台市では以下の支援制度があります。

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宅地擁壁の安全対策(専門家派遣・助成金)

老朽化した擁壁の安全点検を専門家が行う派遣制度や、改修工事への助成金制度があります。詳細は仙台市開発調整課(022-214-8343)へお問い合わせください。

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被災宅地復旧融資制度

災害で被害を受けた宅地の復旧工事に対する融資制度があります。段階に応じた複数の支援メニューが設けられています。

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急傾斜地崩壊対策事業(宮城県)

急傾斜地の崩壊防止工事は、宮城県が事業主体となり実施する場合があります。対象条件がありますので、物件近くに急傾斜地がある場合は確認してみましょう。

📞 仙台市 開発調整課(宅地防災担当):022-214-8343
詳細は 仙台市宅地防災ページ でご確認ください。

📝 ご注意

このページの情報は一般的な知識をもとにした参考情報です。土砂災害リスクの具体的な判断は専門家・行政窓口にご確認ください。宅地造成履歴マップは参考資料であり、実際の状況と異なる場合があります。

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